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rikの新句(十九音)独り言。固定概念にはとらわれず、現時点で「生きている証明」をしました。
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はやるまで大変だった、小ざさの最中(もなか)。


吉祥寺に小ざさ(おざさ)という羊羹(ようかん)や最中(もなか)を売っている小さな店がある。昭和30年代には、まったく売れなくて困っていた。

私は、そのころいつもお遣(つか)い物に最中を利用した。電話をかけて、むらさき橋の自宅兼工場に行くと、包装紙を巻いて作っておいてくれた。

伊神旦(いがみあきら)さんが中学の同級生で、親しくしていたからだ。そのころは、まだ彼の父親が経営をしていた。遊びに行くと、工場であんこを練っているので、ちょっと待って欲しいなどと母上が出てきて言われたことがある。

その後、テレビで紹介されてから、流行(はや)るようになった。
昔から同じ工程で、同じ品質の味を作っているのだが、売れ行きの伸びは不思議なものである。

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