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rikの新句(十九音)独り言。固定概念にはとらわれず、現時点で「生きている証明」をしました。
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ほどほどにすることがよく、こころ安(やす)らか。


若いころは「何事も完璧にしよう」などと考えて、努力をしたものだ。そして、そうならないときにはいつも葛藤を生じた。

考えてみれば、人間が万事を支配できるわけがないのである。したがって、思うようにはいかない。むしろ、そう思うとよいものができないのである。前にペルシャの絨毯(じゅうたん)には、一箇所の織りミスを残しておくという話を聞いたことがある。

人生も終盤戦になって、つくづく思うに完全な終末などできっこない。一箇所どころか、結果的にはミスのほうが多いみたいだ。そんな簡単なことが、若いころにはわかっていなかった。ほどほどにして、人生の終わりを向かえるほうが、こころが安らかであろう。

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