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rikの新句(十九音)独り言。固定概念にはとらわれず、現時点で「生きている証明」をしました。
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初蝉(はつぜみ)を聞きつつ、なぜか故郷を思う。


初蝉が鳴くのを聞くと、なぜか幼いころに住んでいた故郷のことを思い出します。断片的なことですが、連想が次々と起こってくるのです。

もしかしたら、幼心に何かを考えたときに、単に蝉が鳴いていたのかもしれません。でも、場所なども特定されて、私にとっては具体的な事象の中にいたことがわかるのです。

しかし、今となってはその場所を訪ねて確かめるわけにもいきません。なぜならば、その場所はすでにないからです。

したがって、「幾歳(いくとせ)故郷(ふるさと)来てみれば……」というようなこともないでしょう。
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