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rikの新句(十九音)独り言。固定概念にはとらわれず、現時点で「生きている証明」をしました。
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橘曙覧(たちばなのあけみ)の歌に、楽しみを知る。


<蟻と蟻 うなずきあひてなにか事ありげに走る西と東へ>

何とも面白いではないか。単に「蟻がお互いに何かの合図をして、東西に走り去った。」というのである。とくに、私が好きなのは『独楽吟』(どくらくぎん)。生活の中のささいなことにも、はっとするような楽しみがある。

<たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時>

平成6年(1994年)に天皇・皇后両陛下が初めてアメリカをご訪問されたとき、歓迎レセプションでクリントン大統領がこの短歌を引用したと漏れ聞いたことがある。

<たのしみはそぞろ読みゆく書(ふみ)の中に我とひとしき人を見しとき>

<たのしみは世に解きがたくする書(ふみ)の心をひとりさとり得し時>

など、私も橘曙覧と同じ「生きる楽しみ」がある。
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