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rikの新句(十九音)独り言。固定概念にはとらわれず、現時点で「生きている証明」をしました。
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懐かしきケンプのピアノ、円熟を見る。


中学時代に上方仁さんのお宅で、ウイルヘルム=ケンプのレコードをよく聴いた。まだ、SPの時代だった。でも、後のウイルヘルム=バックハウスなどと比べると、演奏は今ひとつと私は思い続けてきた。

しかし、きょう(2007年8月6日、月曜日)お昼前のNHK(BS102チャンネル)で聞いて、大いに考えを改めた。モノクロのフィルムで、演奏会場の実録であるが、聴衆の表情なども多く交えた録画。

曲は、ベートーベンのピアノソナタ17番(作品31第2)ニ短調、俗に『テンペスト』と言われる曲。すばらしい演奏で、感動した。第二楽章の歌うようなところでは、なぜか涙が出そうになったほど。

そして、終楽章に入ったところが素晴らしかった。何回目かに、わざわざシンコペーションしているのは、実に効果的である。そして、最後は消えゆくようなデクレッシェンド。

ケンプは、<演奏は毎回違う>と言い、<ピアノに向き合うときは、いつも初めてのような気がする>というメッセージを演奏前にしている。
演奏中は鍵盤をあまり見ない。ときには目を瞑(つぶ)っている。
私は、改めて円熟をした芸術を見れてうれしかった。


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