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rikの新句(十九音)独り言。固定概念にはとらわれず、現時点で「生きている証明」をしました。
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口と目と鼻が争い、眉に談判。


兪曲園の『顔面問答』である。

<あるとき、口が「自分は、三度の食事をして生命を維持しているにもかかわらず、顔の中でも最も下位にいるのは納得がいかない」と考えて、鼻に言った。「おい、君は飲み食いのような重要な働きをしないのに、僕の上に胡座(あぐら)をかいているのは酷い(ひどい)じゃないか」 すると、鼻は笑って「僕は君よりも、重要な呼吸という任務に服してる。食事は二、三日しなくとも死なないが、呼吸は待ったなし。不眠不休の大活動であるから、顔の中で最高の地位を占めているのだ。」 そのことについては、口も同意した。

しかし、続けて口は鼻に言った。「それでは、眼は飲み食いも呼吸もしないのに、一つならずとも二つまでも鼻の上で僕らを見下して(みくだし)いる。不合理ではないか。」
 そして、口と鼻は、眼に向かって「僕らは、日頃から飲食と呼吸をして生命をつないでいる。しかし、君らは重要な任務をなすこともなく、僕らの上位にあって始終僕らを眼下に見下ろしているのは、怪(け)しからんじゃないか」と文句を言った。すると、眼は「いかにも、僕は飲食も呼吸もしない。しかし、僕が種々の危険物を高いところから監視しているからこそ安全なんだ」
 これには、口も鼻も反駁できない。

さらに、口はまだ腑に落ちないことがある。それは、眉毛の存在。ほとんど無能でありながら、顔の最上位にいる。それが、気に入らない。そこで、口は鼻と目を連れだって眉毛に談判をした。「僕らは、飲食とか呼吸とか監視などの重要な任務を負っている。しかし、君はいかなる任務を負って顔の最高位を占め、しかも多数の同族で群居をしているのか」
 眉毛は、眉をひそめることもなく、平然と答えた。「君たちの労苦には、感謝している。ただ、僕自身が何をしてるかということになると、自分でも判らない。ただ、昔からこうしろと言われるままに、こうしているだけだ」>

ここのところ、私(黒田康太)は「身体全体が一つのミクロコスモス」だと、つくづく思う。そして、各部分は単に役目や大きさが異なるだけ。

顕微鏡で地球を見たが、地球人があまりに小さく発見できなかったというヴォルテールの『ミクロメガス』。
宮沢賢治の『気のいい火山弾』や『どんぐりと山猫』。
「最近の世界情勢」と「細菌の体内状態」。
「脳の不気味な存在」と「脳のもたらした幻影」。
「血液の不思議」
などについても書きたいが、長くなっちゃうのでやめる。


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