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rikの新句(十九音)独り言。固定概念にはとらわれず、現時点で「生きている証明」をしました。
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忙しげに(せわしげに)鳴く蝉ありて、秋は来にけり。


つくつく法師である。
私は、毎年つくつく法師が鳴くのを聞くと、秋の気配を感じる。
「かなかな」と鳴く蜩(ひぐらし)よりも、この声高(こわだか)に「おうしん、つくつく」と鳴くつくつく法師のほうが、何となく寂しく、そして狂おしい。

もしかしたら、反対に感じる人もいるかもしれないが。

私は、つくつく法師を聞くと、実朝のことなどを考えてしまう。
大きな船を造ったものの進水ができなかったり、暗殺をされる予感をもちながら過ごした焦燥の日々。

そして、短歌などに情熱を傾けざるを得なかった将軍職。
『東鑑(あずまかがみ)』に書いてあることが、何となく気の毒になってくる。
……
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