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rikの新句(十九音)独り言。固定概念にはとらわれず、現時点で「生きている証明」をしました。
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栗の木の香り、なつかし若き日のころ。


六月の梅雨の前後に、栗の木は花が咲く。その独特の香りである。何となく精液の匂いに似ているのではないでしょうか。そしてその時期になると、私は自分が若かったころのことを思い出す。

若かったころは精力絶倫であって、精液もたくさん出た。そして、その匂いも強かったように思う。そんな時代の思い出が、栗の木の花が咲くころによみがえってくる。

匂いは記憶の中で、かなりイメージが確実である。風景や言葉などは時間とともに、おぼろげに薄れてしまうが、嗅覚は本能的な印象で、強く残っていることが多い。幼いころに抱いてくれた祖母の匂いなどを覚えている人が多いのではないだろうか。嗅覚は、基本的に生存を支配する機能なので、記憶にしっかりと焼き付けられるのかもしれない。
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