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rikの新句(十九音)独り言。固定概念にはとらわれず、現時点で「生きている証明」をしました。
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刺す力、ない蚊の動き、秋は深まる。


秋が深まってきても、南向きの暖かい部屋であるから、蚊がいることがある。室内で、まだ秋から冬にかけて、20度C以下になっていない。しかし、すでに弱っているので、肌にとまって刺すことはない。私は安心をして、しばらくじっと蚊の動きを見ている。

やがて、衰えて死んでしまうのだろう。よく見ると、飛んでいるのも精一杯のようだ。勢いが、ないからである。

そして何となく、前に読んだ志賀直哉の蜂か何かの記述のことを思い出す。城崎(きのさき)かどこかの旅館で書いたものだったと思う。しかし、なぜ蚊で蜂のことを思い出したか、私にもわからない。

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