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rikの新句(十九音)独り言。固定概念にはとらわれず、現時点で「生きている証明」をしました。
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隠遁の身の寂しさも、楽しからずや。


「寂しさ」が「楽しい」とは、いったいどういうことであろうか。私は、西行のことを思い出す。『新古今和歌集』巻六冬歌にある
<さびしさに たへたる人の またもあれな 庵(いおり)並べむ冬の山里>
である。

その意味は、「私(西行)と同様に、このような寂しさに耐えて暮らしている人がいればいいんだが。そうしたら、この山里に庵(いおり)を並べて住めるんだがなぁ。」

すべてを捨てて出家をしたわけであるが、自然の寂しさの中にあって、ふと人が恋しくなった西行の心の奥底が何となく感じられる。しかし私は、逆に開き直って、そのような状態が楽しいのではないかと思うのである。
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