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rikの新句(十九音)独り言。固定概念にはとらわれず、現時点で「生きている証明」をしました。
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ユリカモメ群れなし飛びて、いずくにか行く。


多摩川の砂州で、ユリカモメの一団が羽を休めていた。
聖蹟桜ヶ丘駅付近であるから、海からはかなりの距離がある。鳥たちは散歩というか、物見遊山に来ているのではないだろう。小魚を啄(つい)ばんで、食べるためである。つまり、日々の食事に来ているのではないか。

そう言えば、カワウなども群れなし飛んで来ていることがある。
そのカワウは、上野動物園の中の島から来るそうだ。山科の人が言っていたので、ほんとうだろう。

餌の小魚を求めるために、鳥たちは遠くまで飛ぶようだ。
近所に餌場がないときは、かなり遠くまで行く。むろん、野生の彼らの間には経済などないだろうから、居ながらにして食事にありつくことはない。
動物園でなかば飼われているカワウでも、集団で餌を求めて飛来する。

ユリカモメは、満腹して羽を休めたのであろうか、しばらくすると全部が飛び去っていった。鮮やかなものである。
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