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rikの新句(十九音)独り言。固定概念にはとらわれず、現時点で「生きている証明」をしました。
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面白くないことばかり、なぜ思い出す?


私も古希も過ぎて、ぼつぼつ人生も終わりに近づいてしまった。そんな時期に、過去のことをしばしば思い出す。とくに、若かったころの思い出。しかし、どうしたことか楽しかった思い出は少なく、面白くなかったことの思い出が多くよみがえってくるのはなぜか。

記憶というのは、不思議なものである。あたかも文章で綴った物語の中で、ある部分だけを鮮やかに覚えていて、思い出がそこにつながっているようだ。その箇所になると、語句までが生々(なまなま)しく感じられる。

それが、単に人間の脳がもたらした感情などとは思えないのである。むしろ、全身がその中に入っているような生々とした感じである。面白くない記憶や、不愉快な思い出に、苛(さいな)まれることがないようになりたい。


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